2014年12月17日水曜日

外から札幌を見てみよう〜他チームサポが色々コンサのことを話してくれた〜

(この記事は『コンサドーレ札幌AdventCalendar2014』に載ります。これすっごくおもしろいですよ!)

昨年似たような記事を書きましたが、今年は大学の同期(かつ観戦サークル所属)で札幌以外のチームのサポ3人に登場してもらいコンサドーレについて座談会形式で好き勝手語ってもらいます。他チームサポに札幌のことをここまで真剣に話すことは普段なかなかないでしょうし、ちょっと変わった目線で札幌のことを見直す手助けになれば幸いです。

ではまず今回の座談会のメンバーを紹介します。

ふらいくる(以下ふら):今回の聞き手。コンサドーレ札幌サポ。25試合程度はフル観戦(現地10試合)。
かぶれら(以下かぶ):川崎フロンターレサポ。7試合程度はフル観戦(現地1試合)。実は札幌出身。札幌ゴール裏参戦経験あり。
ゔぃゔぃ(以下ゔぃ):Vファーレン長崎サポ。6試合程度はフル観戦(現地はなし)。サッポロビールとヴィヴィくんが大好き。
ふぁじまる(以下ふぁ):ファジアーノ岡山サポ。フル観戦も7試合ほど(現地2試合)。みさっきーが大好き。札幌ゴール裏参戦経験あり。


それでは(すごく長いですが)どうぞ!!!

(聞き手のふらいくるの発言は斜体にしてあります)

<今季の札幌について>

ふら開幕前はどの順位くらいまでいくと思ってた?

かぶゔぃふぁ「プレーオフ圏内」

ふらまあ結局10位だけどね・・・(笑)

かぶ「現地で見てたけどアウェイで讃岐に負けたあたりの2〜3週間はチームが崩壊するんじゃないかって勢いだったなあ

ふら今季は途中で財前からバルバリッチに監督が代わったよね。戦い方に違いってあったかな?特に岡山は両方の体制と対戦したわけだけど

かぶ財前さんは正直何がしたかったかよく分からなかった雰囲気もしまってない感じがしたな」

ゔぃ「対戦したときもパスはたくさん繋がれたけどバイタル突破された記憶はない。うちの失点はボランチのボールロストからのカウンターだったし」

ふぁ「確かにバイタルのこわさはなかったね

ふら「バルバリッチに代わってからは?」

ふぁ「雰囲気が変わったことはすごく感じたね。3バックを使い始めてから対戦する側から見て戦いにくいチームになった

かぶバルバリッチの印象はいいな雰囲気がしまった気がする局面局面の1vs1なら札幌の選手は相手に勝てるからミラーゲームがおもしろいようにはまったよね

ゔぃ「負けはしたけど湘南はそれに気づいて前半30分ぐらいですぐ4バックに切り替えたね」

ふら、かぶ「さすがキジェ監督」

ゔぃシーズン途中から都倉の縦ポンに味をしめたよね(笑)うちが2回目に対戦したときはまだバルバリッチじゃなくて名塚監督代行だったけどそれにやられた」

ふぁ「岡山としても縦ポンのほうがこわいんだよね。あと財前さんは内村を、バルバリッチは都倉をうまく使っていた印象はあったかな




ふらなんで今季は昇格できなかったのかな・・・・?

ゔぃなんだかんだ勝負強さが足りなかったな。例えば絶対に取りこぼせない試合で取りこぼしたりとか。反対に山形なんかはそういう試合が少なかった」

かぶ「山形で言うところの山岸ほど決定的な仕事をできる選手が札幌にはいなかった。あれだけ選手いるのにね。あとは危機感が足りなかった気がする『上がれたらいいな・・・』とか『今年はいいかな・・・』って雰囲気を選手が漂わせているように見えた試合が何試合かあったかな

ふぁ選手層が過剰になった分、選手配置の最適解を見つけることができなかった印象はあったね。特に財前監督時代の4-2-3-1の3のところ。バルバリッチのときはある程度固定できてたけど」




<都倉について>




ふら今季の都倉の活躍ぶりは川崎サポとしてはどうなの?(都倉は川崎ユース出身)」

かぶ「素直にうれしいけど勝負は2年目だから(笑)すぐ調子乗るしな(笑)

ふら昔と比べても変わってない?

かぶ「変わってないね(笑)プレーだってポーンと上がったボールに競るのは強いけどポストプレーできないとか振り向き様にシュート打ちたがるところなんてまさにザ・都倉

ゔぃ今季は『身体は強いけど一発しかない選手』って相手になめられてた印象はあったかな。それが結果に結びついた気もする」

ふら契約が来年の夏で切れるらしいけどやっぱ札幌出て海外行くのかな?

かぶ性格的に海外行きそう。一カ所に腰を落ちつけるタイプではないよね。川崎のユースっ子は上昇志向強いというか目立ちたがり多いから(笑)



<その他の選手について>

ふら川崎といえば薗田もいたよね



かぶ何でもできる選手だけど本当に豆腐メンタルがっつり相手を削れないし『プロでするには優しすぎる』って川崎時代はコーチに言われてたらしいでもいいやつ!面倒見いいし気配りできる!

ふらうん、すごくわかる(笑)長崎だと金山がうちに来たよね。足下が上手いって触れ込みだったけど・・・

ゔぃいやいやビルドアップとキックは元々『???』だから(笑)安定したパフォーマンスはできないけど、ビッグセーブを何度も見せてくれるのが金山」

かぶ声が出せるのが札幌にとっては大きいよね。河合がいないときなんかは貴重な存在


ふら2人に同意(笑)岡山からうちに来た選手はいないけど松原修平(札幌ユース出身)がそっちで頑張っているよね

ふぁ今季はファジアーノネクストの正キーパーだったね。トップの選手が引退する(真子選手)し新たに高卒GKを2人穫ったから来季はトップに上がって椎名とセカンドキーパー争いするんじゃないかな

ふら「トップの正キーパーにはなれそうかな?」

ふぁ「ウッズ(中林)がいるからなあ。反射神経では勝てないけど身体のごつさと競り合いの強さを武器にがんばってほしいよね。あとサポからは愛されてるよ!Twitter見てたら分かるけどあんな性格だし(笑)

※松原選手のTwitterはこちら



<地方クラブの先輩として>

ふら岡山も長崎も地方クラブだけど2人には地方クラブの先輩にあたる札幌の存在ってどう見える?

ゔぃ「一番思うのは人が入っているってことだね」

ふぁコンスタントに1万人くらい動員して、4万人動員できるポテンシャルもあるのは素直にすごい

ゔぃふぁ地方クラブの先駆者だよねまさに」

ふぁ自分たちにとってはいずれ超えなくちゃいけない壁。今季は岡山の方が順位は上だけど育成面や昇格実績とか考えたらまだまだ及ばない存在だね」



<サポーターについて>

ふら札幌のここはすごいと思うところ何かあるかな?

かぶゔぃふぁサポーター!!!

かぶとにかく熱い!あの『何があっても絶対についていく』って感じはすべてのJクラブが見習いたい!

ふぁ「北海道在住のサポもわざわざ飛行機使ってアウェイ来るのはすごい。それと関東、関西にそれぞれ支部みたいな組織がしっかりあるのもいいよね。身近な拠点って大事」

ゔぃ「長崎だと磐田戦は1万オーバーするけど、富山戦では2〜3000人ってことがよくある。でも札幌だとうちとの試合でも関係なくちゃんと客入ってる!笑 対戦相手じゃなくて自分のチームを見て試合に来る人が多いんだろうなあ

ふらみんな褒めるねえ・・・ありがとう(笑)あえて賛否ありそうな話をふると、今季は松本での中指問題があったよね。あとうちは不甲斐ない成績や試合のときは選手とサポが話し合ったり言い合いになったりすることも普通にある。当たり前だと思っていたら、よそではそんなことしないチームも少なくないみたい。その辺はどう見てるのかな?

ふぁ松本での中指問題は、今回はたまたま札幌だったけどいつ他のチームで起こってもおかしくなかったと思うよ。来季のJ1でもまた何かありそう。あと松本のようなにここ最近地域リーグから成り上がってきたチームとは話や考え方が噛み合っていない感じはしたね

かぶ「内情をしっかり知ってるわけじゃないし松本側に問題があったり札幌側にも言い分があるのは分かる。ただああいう問題が表面化すると悪者にされた側がしゃべればしゃべるほど不利になるからね・・・札幌サポにはもう少しこらえてほしかったなあ

ゔぃサポと選手が言い合えるってのはいい関係だとは思うかな。ただ選手だって生活かかってる訳だし基本必死でやってるはず。だから言ったところで・・・って意見も分かるな。まあ自分は言いたい方だけど。九州人は気性が荒いから(笑)」

かぶ「でもそうやって気持ちをこめて選手を叱咤する熱さは憧れる部分はあるかな。ナビスコのアウェイガンバ戦(1-3で敗北)の様子を見てるとね。0-3から1点返しただけで選手たちがイェーイって笑いながらハイタッチしてる。そして試合終わった途端ガンバの選手は疲れでピッチに倒れ込むんだよね。片やうちの選手は惨敗したくせにぴんぴんしてる。それでもうちのゴール裏は拍手で迎えるわけ・・・・さすがにあれはないと思ったわ」




ふら札幌サポといえばスポンサーへの忠誠心はわりと有名な気がするんだよね。サッポロクラシックは10年以上連続で売上のばすし、最終戦にゴール裏がスポンサーへの感謝の横断幕を出したりとかね

ゔぃ「この間クラシック買った!冬物語はめっちゃ飲んでる!笑」

ふぁ白い恋人やビールとか売ってるものが誰でも買えたり利用できるものってところは大きいね。岡山とはそこが大きく違う」

かぶこのスポンサーに対するサポの姿勢は本当にコンサドーレの華だよね。だからこそあれだけスポンサーを大切にできるのに、松本では・・・って気持ちは正直ある。まあ悪さしたときのスポンサー様へのリカバリーと言えば川崎だけどね(笑)大久保がカルビーの看板蹴ったときの購買運動とか(笑)」

(リカバリー及ばずカルビーは来季以降Jリーグのスポンサーから外れることになりました)

ふらちなみに川崎はJ1だからさておき、岡山と長崎はこれだけは札幌に負けねえってところ何かない?

ゔぃヴィヴィくん

ふぁみさっきー

ふら「うん、言うと思ってた(笑)」

(「うちにもドーレくんがいるやろ!」というツッコミは今回に限りなしで←)









<引き抜きたい選手>

ふら札幌から自分のチームに引き抜きたい選手はいる?

ゔぃかぶ奈良!




かぶうちは弱点がはっきりしてるからね。川崎に馴染むためにパスも最近がんばってるみたいだし」

ふらここ1年間なにかに付けてビルドアップがんばっていますアピールしてたしな

かぶ「そうそう。あのアピールは明らか就活(笑)」

ふぁ「うちは岩政先生がいるから、奈良よりも10点以上取れる都倉みたいなセンターFWが欲しいな

ゔぃ「あと金山返せ今季はGKが全然ダメで『金山ならここでビッグセーブするのに・・・』と何度思ったことか

ふらんー杉山やパウロンじゃだめ?

ゔぃ「いらん(即答)」



<稲本獲得について>




ふら稲本穫るって話もあるけど今はどんな選手なの?確かもう35歳だよね

かぶ足下の技術はさび付いてない。ミドルパスは未だにJ1トップクラス。守備ではあまり動かないけど要所はおさえて飛び込むところは飛び込める選手だね」

ふらスタミナがないって話を聞いたけどどれくらい持つのかな?

かぶボランチで使うとすると後半10〜15分が限界かな。あと敏捷性とダッシュ力が致命的にないよ。興梠には裏抜けでもフリックでもズタズタにされてた」

ふら使うならどこのポジションがいいかな?

かぶCBの真ん中だね。ボランチは昨季の真希(山本)みたいなよく走れる相棒がいれば活躍できると思う

ふらどうも来季の札幌は3-5-2で1ボランチらしいけど・・・

かぶああ、絶対無理(笑)ホーム最終戦1ボランチで使ったら広島に後半だけでシュート12本くらい打たれた。うちは2本(笑)」

ふら大宮や福岡もとろうとしててお金の面では札幌はかなり不利。正直きてくれるかな?

かぶ「うーん分からないなあ。ただもし入ってくれたら若手には相当プラスだね。憲剛も大久保もいる中でうちの若手が真っ先に稲本を尊敬してる選手に挙げるから。『控えでも絶対練習で手を抜かないし、あの人こそプロ中のプロ』だってさ。あ、川崎から来たからってファンサは期待するなよ。シャイだから(笑)


<来季について>

ふら稲本はまだ不明だけど、岐阜のナザリトの獲得は決まったね




ゔぃナザリトがハマるかどうかに来季はかかっているよね。まさに昇格のキーマン。ハマれば今季の都倉みたいに縦ポンで得点量産しそう」

ふぁ今季対戦したときも本当に強かったなあ。ただ2トップで都倉と組むって話だけど合うのかな?空中戦弱いチームからすれば2人の並びは地獄だろうけど。内村と組んだほうがこわそうな気がする

ふらナザリトのところで少し話に出たけどずばり昇格のキーマンは?

ふぁ若手からもっと絶対的な存在が出てきてほしいよね。中原なんて上手いのは見てたらよく分かるからこそもっとこわい存在になれるはず今ならただ上手いだけの選手

かぶ「やっぱ河合かな。チームを上に持っていける選手ってああいう存在だよね。あとプレイヤーとしてもっと輝いてほしいのは荒野ウイングバックでは使わないで欲しいな。小学校のときからうまいこと知ってるからこそ、バイタルに近い場所でやらせてもらえないのが本当にもったいなく感じるよね」




ふら3人ともありがとう。今度は札幌だけじゃなく他のチームについてもあれこれ語ってみたいね


注意:3人には「ヨイショはいらない。好きに語ってほしい」とお願いしてあります。また、これはあくまでそれぞれのサポ個人の私見です。そのチームのサポの総意ではありません。ずっと見守り続けているコンササポからすると的外れな発言、失礼な発言があるかもしれませんがご了承ください。


いかがだったでしょうか。納得いくところ、解せぬところ、もっと突っ込んで聞いて欲しかったところ、色々あったかと思います。聞き手の質問下手、編集下手でうまく話を引き出せなかったことはとても申し訳ないです。

ただよく考えてみると他のチームについてこれだけ真剣に考えて語ってくれる人が周囲にどれだけいることか。普段付き合う中で彼らのチーム愛はひしひしと感じていますが、それ以上にサッカー愛をすごく感じた座談会でした。サッカーが好きじゃなければこんな企画にそもそも協力してもらえませんよね。3人には本当に感謝しています。ありがとうございました。


おしまい

2014年12月5日金曜日

昇格したけりゃ彼らに頼め!〜日本の昇格請負人をまとめてみた〜

 J1昇格プレーオフが12/7(日)15:30から味の素スタジアムで行われます。千葉は2009年、山形は2011年以来のJ1復帰をそれぞれ目指します。

 仮に昇格が決まれば、千葉の関塚隆監督は川崎(2004)に続き2度目の昇格、対して山形の石崎信弘監督は柏(2006)、札幌(2011)に続き3度目の昇格になります。Jリーグでは3度はもちろん2度も昇格を経験している監督でさえなかなかいません。

 監督の中でJ1への昇格経験が一番多いのは、反町康治(2003新潟、2009湘南、2013松本)と小林伸二(2002大分、2008山形、2013徳島)の3回です。

 反町監督は就任したすべてのチームをJ1へ昇格させています。また小林監督はJ2への降格が決定した徳島の監督を続投する話もあり、もし来季徳島をJ1に返り咲かせれば4回目の昇格になります。この2人はまさに『昇格請負人』と呼ぶにふさわしい監督でしょう。

 では2人に次ぐ2回の昇格経験を持つ監督を挙げていきます。石崎信弘、大熊清(1999、2011F東京)、曺貴裁(2012、2014湘南)、松田浩(2005福岡、2006神戸)、三浦俊也(2004大宮、2007札幌)の5人です。

 大熊監督は来季セレッソ大阪のGM就任が噂されています。曺監督は湘南の監督として来季はJ1で指揮をとります。三浦監督はベトナム代表の監督としてしばらく日本に戻らないと思われます。
 
 となるとネクスト『昇格請負人』の先頭を走るのは3回目の昇格が目前の石崎監督、そして現在フリーの松田監督でしょうか。

   個人的に石崎監督というと昇格のイメージが強かったのですがキャリアの前半は昇格を逃すことが多かったので(1998山形、1999、2000大分、2003川崎でそれぞれ3位)、意外にも昇格経験は2回に留まっています。

   またJ1でそこそこの成績を残しながら、実は下部リーグでは結果を残せていない監督も中にはいます。今季千葉を途中解任された鈴木淳やマリノスの監督だった樋口靖洋などです。

   そのときのチーム状況にもよるのでひとえには言えませんが、J1で実績を残していても昇格には向き不向きがあるということでしょうか。
 
おしまい

2014年3月4日火曜日

豊田スタジアムに初めて行ってみた〜名古屋vs清水観戦記〜

待ちに待ったJリーグ開幕!開幕まであと1週間を切ったころからそわそわが止まらないサポーターも多かったのではないでしょうか。もちろん僕もその一人。


コンサドーレ札幌はアウェイでジュビロ磐田と対戦だったので、せっかくの機会として前日の名古屋グランパスvs清水エスパルスを観戦しに豊田スタジアムまで行ってきました。「見やすいスタジアム」として評判の豊スタ、初上陸です。


名古屋駅で8年ぶりぐらいにスタジアムでサッカー観戦する友人と待ち合わせして、いざ豊スタへ。今回は、


名古屋駅〜(地下鉄東山線)〜伏見駅〜(地下鉄鶴舞線・名古屋鉄道豊田線相互乗り入れ)〜豊田市駅〜(徒歩)〜豊田スタジアム


というルートで向かうことに。乗り換えは1度だけで伏見駅からは45分ほど電車に揺られて豊田市まで行くことができ、のんびりスタジアムに向かうことができたのは良かったです。


ただし運賃は片道だけで740円。「名古屋」という冠の付いたチームにしては、名古屋の中心から向かうのにお金がかかりすぎでは・・・と思ったり。中日ドラゴンズの本拠地であるナゴヤドームまで名古屋駅から片道200円程度であることを考えると、なかなかの高額です。


ちなみに豊田市駅からスタジアムまでは「改札出て左折してひたすら直進」で到着します。写真は左折した瞬間です。



なんだか北海道を感じさせる街並みでつい懐かしくなります。




豊田大橋。立派です。



そして豊田スタジアム。こちらも立派。



スタジアムの外にはスタグルの出店が立ち並んでいます。



その日は日本酒が振る舞われており、行列ができていました。(飲みたかった・・・)



手羽先が売っていたり(後で友人に分けてもらいましたが美味しかったです)、



移動カフェが出店していました(友人が買ったホットドッグ、美味しそうでした)。



その中で僕が今回買ったのは・・・・




デカい。写真の五平餅です。この大きさで350円はお得感ありますね。たれの程よい甘さが食欲をそそります。


後から調べたところ、中部地方(特に三河地方周辺)に伝わる郷土料理だそうです。出店していた「とよた五平餅」さんのHPに詳しく解説されています(こちら)。


スタジアムの中に入ってみましょう。個人的にまず目についたのは開閉式の屋根でした。雨に濡れる心配がないのはありがたいですね。


見やすいと評判の豊田スタジアム、その実力はいかなるものなのでしょうか。



うん、これは見やすい!!!ちなみに席は「ホームサポーターズシート」(2300円)です


客席の一番上まで登ってみると、



すごい傾斜であることがわかります。この傾斜こそが見やすさの理由。観戦するときに前の人の頭が邪魔にならないのもこの傾斜のおかげです。


グランパスサポにはならないけど、豊スタサポになろう・・・!


ついうっかり心の中で誓ってしまいました。


名古屋、清水両チームサポの様子はこんな感じ。





名古屋のゴール裏は初めて見ましたが、色鮮やかできれいですね。豊スタ効果もあり僕のグランパス好感度はぐんぐん急上昇。


選手紹介ムービーもかっこよかったです。




そして選手入場。



両チームサポもタオマフやフラッグを掲げています。





さて、試合についてですが2-3で清水が勝ちました。ゲームの詳細は今更感あるので特に書きません。このレポート(こちら)などを読むとだいたいの流れがわかるかと。


ハイライトものせておきますね。



印象に残っていたのは、前半の名古屋の右サイドからの崩しでした。うろ覚えですし、大したメカニズムでもないですが図にしてみます。



ボランチの磯村、右サイドハーフの枝村、右サイドバックの田鍋がそれぞれ出し手、おとり、受け手としてきれいに機能していました。


枝村はセレッソ時代もそうでしたが、非常に「気が利く」選手としてうまくバランスと取ってくれます。いけいけどんどんの西野サッカーには貴重な駒になるかと。本当にいい選手を取りました。


磯村はコンビを組んだダニルソンの足下のおぼつかなさなどもあり、唯一と言ってもいいパスの出し手として活躍していました。前半終わって『これ磯村消されたら名古屋の攻撃終わるんじゃないか・・・・』とぼやいていたら、後半は案の定清水により磯村が消され名古屋の攻撃が機能不全をおこしていました。


負けはしましたが、昨シーズンと比べるとずっとわくわくさせるサッカーをしてくれた名古屋。その日行われた試合の中では抜群のエンターテイメント性だったのではないでしょうか。(勝てるかはまた別の話)何より友人が楽しんでくれたようで本当に良かった!


で、結論から言うと『豊田スタジアムいいところ』


交通費がそれなりにかかるのが痛いですが、見やすさにおいては評判通り。一度ならず、何度も足を運んでほしいスタジアムです。近郊に住む方々は是非。グランパスファンになることは保証しませんが、豊スタファンになることは間違いないでしょう。


おしまい


【今回の交通手段】
六甲道駅〜(JR)〜芦屋駅〜(JR)〜米原駅〜(JR)〜大垣駅〜(JR)〜名古屋駅〜(地下鉄東山線)〜伏見駅〜(地下鉄鶴舞線・名古屋鉄道豊田線相互乗り入れ)〜豊田市駅〜(徒歩)〜豊田スタジアム

JRは青春18きっぷを利用しました。


2014年2月4日火曜日

ブラジルW杯前に知りたい日系ブラジル人の話〜『ワイルド・ソウル』レビュー〜

ブラジルW杯まであと4ヶ月ちょっとになりました。ブラジルと言えばサッカー大国としてはもちろん、日系人が多く住む国としても知られています。

どうして日系人が多いのかというと、明治以降、ブラジルは日本人の移住を多く受け入れてきたのです。それも日本・ブラジル両政府ともに国の政策として、移民受け入れを進めてきた歴史があります。

ブラジルまでW杯を見に行く人はもちろん、同じルーツを持つ者として我々も日系ブラジル人について多少なりとも知っておくべきかもしれません。

そんな中、日本代表兼コンサドーレサポの村上アシシさんや、サッカーライターの海江田哲郎さんが日系ブラジル人を知る良書として一冊の本を紹介していました。

それが垣根涼介の『ワイルド・ソウル』という小説です。

ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)
垣根 涼介
新潮社
ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)
垣根 涼介
新潮社








日本政府の募集で家族とともにブラジルへ移住した衛藤は、現地人も住まないような密林に入植させられ地獄の日々を送る。約束されていた政府からの支援もなく、文字通り「棄民」されてしまう。数十年後、衛藤の子ら移民の生き残りが日本政府に対して復讐劇をおこしていく・・・・というのが簡単なあらすじ。

先ほど紹介した2人はおそらくこの本を日系ブラジル人の歩みを知る「入門書」のような位置づけでおそらく推薦したのだと思います。


僕が考えるに、「入門書」と呼ぶにふさわしい本には2つの要素があります。

1つが、「使われている言葉が平易であること」です。理解できないトピックを理解するための本であるのに、文章が難解(使われている単語の意味が難しい等)では意味がありません

2つ目として、「テンポよく読めること」です。ストーリー性があったりマンガであったりなど、とにかくさくさく読んで頭に知識が残りやすくすることが大事です。

学術的な勉強や受験勉強をする訳ではないので、入門書を読んでまずザックリとした知識がおぼろげながらでも下地として頭に入ることが大切です。下地ができれば、2周目以降や新たな資料を読んでも比較的短い時間で知識が頭に入っていきます。


この2つの視点からワイルド・ソウルを評価していくと、使われている言葉も平易でしたし、小説ということもありページ数はかなり多かったもののサクサク読む事ができました。

この作品は、あくまで日本政府への痛快な復讐劇がメインで、その背景としてブラジル移民の問題が横たわっているという設定です。構成も最初の7分の1程度が衛藤がブラジルに移民してから歩んできた苦難の道のりに、残りは衛藤の子らを中心とした復讐劇に割かれています。

しかしながらおもしろかったのは、話のメインとなっている復讐劇が衛藤のブラジル移住の話と比べると薄っぺらいものに思えてしまうところでした。ブラジル移民に関して丹念に取材を重ねて書かれた結果、衛藤の話が「フィクションでありながらノンフィクション」であるかのようなリアリティを生み出していました。


確かにこれならフィクションであっても、入門書としては納得の出来です。
このワイルド・ソウルとWikipediaで、ざっくりと日系ブラジル人について知る事はできると思います。Wikipediaで足りない部分をちょうどワイルド・ソウルが補完している形でバランスもとれています。



ちなみにワイルド・ソウルに出て来る移民は、戦後ブラジルに渡った人々です。戦前よりブラジルにいた移民たちについて補足する意味でも見ておきたいのが、『汚れた心』という映画です。






太平洋戦争後、日本が戦争に負けていないと信じる「勝ち組」と負けたと信じる「負け組」に日系人が分かれて、暴力闘争に発展した事件を題材にした作品です。

こちらの作品についても、アシシさんがTwitterで紹介されていましたね。僕もまだ見ていないのでW杯前までには見ておきたいと思っています。



最後に、せっかくなので日系ブラジル人のサッカーについての本も2冊ほど紹介しておきます。

サッカー移民―王国から来た伝道師たち (サッカー批評叢書)
加部 究
双葉社








日系人でブラジルでプレーした選手や日本に渡ってプレーした選手、助っ人として日本にやってきたブラジル人選手、日本に帰化したブラジル人選手たちにそれぞれ取材をしてまとめた本です。2003年出版ですが、今読んでも色あせることない良質のサッカーノンフィクションです。


ジャポネス・ガランチード--日系ブラジル人、王国での闘い (サッカー小僧新書EX003)
下薗 昌記
ガイドワークス








今年になって出版された本で、上の本と比べるとより日系人選手にスポットを当てて書いています。ブラジルだけでなく南米で活躍した日系人選手についても網羅してる他、ブラジルにおける「人種とサッカーの関係」についてもページが割かれています。このように、日系人のみならずブラジルのサッカー事情を知る事もできるのでW杯前に一読しておくことを強くおすすめしたい一冊です。


(ただのブックレビューにしようと思っていたら、結局サッカー色が濃くなってしまったことに頭を抱えているのは内緒です←)

おしまい。